デコポンと不知火って見た目は同じように見えるけどどんな違いがあるの?と疑問に思われる方も多いと思いますが、デコポンと不知火は同じミカンです。
え!!!って思った方!
そうなんです、実はデコポンは不知火のブランド名なだけで、違いはないんです。
ただ、不知火がデコポンに昇格するためにはある基準をクリアしなくてはいけません。
その基準をクリアできた不知火だけが『デコポン』という名前をもらうことができるんです。
この記事では不知火とデコポンとの違いや、産地によって違う旬の時期についてお伝えしていきます。
デコポンと不知火の違いは糖度にあった
デコポンと不知火の違いは糖度とクエン酸の含有量にあります。
不知火がデコポンとなるには『糖度13%以上、クエン酸1%以下』という基準をクリアしなくてはいけません。
つまり、不知火の中でも甘くて酸味の少ないものがデコポンになることができるんですね。
- 甘くて酸味が少ない・・・デコポン
- すっきりしていて少し酸味がある・・・不知火
逆を言うと、デコポンは甘くて酸味が少ないけれど不知火は酸味のあるデコポンと言えそうです。
それなら酸味がある方がすきだから不知火の方がいいかな?と思う方もいるかもしれませんが、ここは私はデコポンをおすすめします。
わざわざ数ある不知火の中でも糖度とクエン酸の基準を設けてデコポンと別名をつけるということは、不知火の中でもこの条件に達したものが『味がいい』ということだからです。
『みかん』と一言で言ってもあたりとはずれがあるように、不知火だってあたりとはずれがあるわけで、それがデコポンを買うことによって外れみかんに当たることがなくなりますよね。
デコポンと不知火の産地
デコポンと不知火は、西日本のみかんの産地と言われるところで多く作られています。
生産量が多いのは、熊本(約4万トン)、愛媛(約1万トン)。
そして和歌山、佐賀、広島、鹿児島、長崎、大分、宮崎、静岡と続きます。
これらのどこの産地で作られても、糖度13%以上、クエン酸1%以下という基準をクリアすれば不知火は『デコポン』と名乗ることができます。
ただ、各地でもっとかわいい名前で販売したいなどの要望もあって、デコポンとは呼ばずいろんな名前で販売されていることも。
ですからもし旅行などでデコポンの産地に行って、おへそが出たような形のみかんに出会ったら、もし名前がデコポンや不知火じゃなくてもデコポンなんだろうなと思ってもらって間違いありません。
デコポンの正式名称は、デコタンゴール。
ほかにも、ヒメポン、キヨポン、ラミポリン、安芸の輝き、大将季(だいまさき)など、産地によっていろいろな呼び方がつけられています。
色んなみかんがあるんだねぇと思ってしまいそうですが、デコポンのような形をしていたらたいがいデコポンと同じはずなので、デコポン好きな人は買ってみてくださいね。
デコポン・不知火の旬の時期
デコポン(不知火)の旬は、
- ハウス・・・12月
- 露地物・・・2月
- 木で熟したもの・・・4月
です。
一番おいしく食べられるのは、3月から4月ごろです。
お歳暮用のデコポンや不知火はハウス栽培のものなんですね。
でもお歳暮用のデコポンは高いだけあっておいしいものが多いですが、露地物に比べるとちょっと甘みが少ないのかな?と私は思いますがどうでしょうか?
熊本のデコポン初出荷は3月1日と決まっているので、そのころに購入するとおいしいデコポンが食べられます。
ふるさと納税のサイトや楽天などの産地直送のサイトでは、早い時期から予約ができるところもあるので予約しておくと旬のおいしいデコポンを食べることができますね。
デコポンと不知火に値段の違いはある?
デコポンと不知火は本来はブランド物のデコポンとブランドではない不知火で値段に差があるはずなんですが、デコポンの中でも訳あり品だったり、不知火の中でもしっかり選別されて販売されているものもあったりするので値段の違いがはっきり分かれているわけではありません。
ですが、贈答用と訳あり品では価格に大きな違いがあります。
デコポン・不知火は高いものでは1個1,000円ほど、訳あり品の安いもので1個100円程度です。
みかんの産地に住んでいると訳あり品がスーパーに並んでいて、普段のお買い物でも買える値段で売っていることが多いですが、やはり贈答用などの良いデコポンに比べると実も味も劣っています。
本当にデコポンなのかな?と思うようなものも中には混ざっていることも。
私も何度か3個で300円~400円程度のものを購入したんですが、これ本当にデコポンかな?と思うような味のものが多かったです。
ですから家庭用を買うにしても、デコポンはあまり安いものではなく、そこそこのお値段のものを買うようにしてくださいね。
デコポンと不知火 味の違いは?
デコポンと不知火は基本的に味の違いはありません。
でも個人的な意見を言うと、値段で味が違います。
はちみつなんかもそうですが、値段と味が比例する食べ物ってあると思うんですけど、このデコポンや不知火も味と値段が比例するなと私は感じています。
実は旅先で食べたデコポンがおいしくて、それ以来、今住んでいる愛媛のスーパーでお買い得なデコポンを見かけると買うようになったんですが、その旅先で出会ったようなデコポンに出会えたことがないんです。
たしかに旅先で出会ったデコポンは艶もよくて大ぶりで、とってもおいしかったんです。
でもスーパーのデコポンは小さくて皮も硬くて、小ぶりで、実が詰まりすぎていると思ったんですよね。
そして味も甘くないうえに酸味もなくて、「これはいったいどうしたんでしょうね??」と言いたくなる味でした。
デコポンだったり不知火だったり、名前そのもので味がどうこうというのはありませんが、つけられている値段で味の良しあしがだいぶ違ってくるので、そのあたりだけは気を付けておいてください。
1個1,000円もするデコポンは本当に最高ですので、贈答用にはぜひこのレベルを送ってほしいなと思います。
ふるさと納税でもデコポンや不知火は人気
ふるさと納税でもデコポンや不知火はとても人気です。
旬の時期でなければ、予約だけだったり販売期間前で販売時期になったら通知が来るシステムなどを利用しているショップが多いです。
ふるさと納税を利用する場合は、販売期間の3月~4月ごろに順番に決済する形で申し込みとなりますので、注文のし忘れに注意してくださいね。
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