「マスカットじゃない緑のぶどう」とは「マスカット・オブ・アレキサンドリア」以外の緑色のぶどう(白ぶどう)すべてを指します。
つまり、マスカットとは「マスカット・オブ・アレキサンドリア」のことで、それ以外のぶどうはマスカットではありません。

マスカットじゃない緑のぶどうは安い?
マスカットじゃない緑のぶどうは安いものもあれば高いものもあります。
瀬戸ジャイアンツという岡山の緑色のぶどうは安いものでも1房3,000円程度はしますし、スーパーでよく見かける輸入の緑色のぶどうの「グリーンシードレス」なら1パック400円くらいで買うことができます。
マスカットである「マスカット・オブ・アレキサンドリア」も、本来はマスカットではないけどマスカットと名前が付けられている「シャインマスカット」も、安いものでも1房1,000円以上、贈答用のレベルになると3,000円はします。
緑ぶどうとマスカットの違い
緑のぶどうはいろんな種類のぶどうがあります。
マスカットは「マスカット・オブ・アレキサンドリア」という品種だけです。
広い意味ではシャインマスカットのようなぶどうも含まれますが、本来はマスカットといえば「マスカット・オブ・アレキサンドリア」だけなのでほかのぶどうはすべて緑のぶどう、白ぶどうとも呼ばれますが、マスカットではないんです。
マスカット・オブ・アレキサンドリアの特徴
元祖マスカットである「マスカット・オブ・アレキサンドリア」の特徴を見ていきましょう。
強い芳香(マスカット香)
マスカットの由来ともなった「マスカット香」=ムスク系の香りを強く感じます。
このマスカット香はマスカットオブアレキサンドリアでしか感じることが難しく、他のぶどうと交配すると感じることが難しくなってしまいます。
果皮が薄緑〜黄緑色
マスカットと言えば緑色のイメージですよね。
そのイメージ通りの黄緑色をしていて、熟すと黄みがかった緑色になります。
上品な色合いで、高級ぶどうにふさわしい見た目をしています。
種あり・皮が硬め
最近のぶどうは種無しのものが多いですが、マスカット・オブ・アレキサンドリアには種があります。
そして皮も固いので、皮をむいて食べるぶどうです。
果肉はジューシーで甘い
昔から人気なだけあって、果汁たっぷりで糖度も高く、甘みが多くて酸味がひかえめです。
味のバランスがとても良くて、華やかな香りと相まって高級な味がします。
ワインの原料にもなっている
日本では高級ぶどうとしてそのまま食べられることが多いですが、ヨーロッパではワインの原料として使われることもあります。
マスカットオブアレキサンドリアとシャインマスカットと瀬戸ジャイアンツとの比較
人気のシャインマスカットと瀬戸ジャイアンツと比較してみましょう。
品種 | 香り | 皮ごと食べられる? | 種 | 主な用途 | 値段 |
---|---|---|---|---|---|
マスカット・オブ・アレキサンドリア | ◎ 非常に強い | ❌ むいて食べる | あり | 高級生食・一部ワイン | 1,000円~1万円 |
シャインマスカット | ○ やや香る | ◎ 食べられる | なし | 生食 | 1,000円~5,000円 |
瀬戸ジャイアンツ | △ 控えめ | ◎ 食べられる | なし | 生食 | 3,000円~5,000円 |
マスカット・オブ・アレキサンドリアは知る人ぞ知る高級白ぶどう
近年、シャインマスカットがとても人気ですが、本当はマスカット・オブ・アレキサンドリアのほうが高級でマスカット本来の味を楽しむことができるぶどうです。
とはいえ皮をむかなくてはいけないところや、種が入っているところから、シャインマスカットのほうが手軽に食べられるということで人気があります。
ですが本当においしいマスカットが食べたいのなら、マスカット・オブ・アレキサンドリアをおいてほかにはない、と言えるでしょう。


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