文旦と色や形が似ている日向夏、河内晩柑、八朔、グレープフルーツにはどんな違いがあるのでしょうか。
また文旦とポンカンは見た目も味も全くの別物ですが音の響きが似ているので同じような柑橘だと勘違いしてしまう方もいるようです。
今回は、見た目や色が似ている文旦と日向夏、河内晩柑、八朔、グレープフルーツの違いと、音の響きが似ている文旦とポンカンの違いについてご紹介していきます。
文旦とポンカンの違い
文旦とポンカンはなんとなく音の響きが似ていますが、実際に見て食べてみると全くの別物であることがよくわかります。
文旦は黄色でポンカンはオレンジです。
またポンカンはみかんに似ていますよね。
文旦はグレープフルーツによく似ています。
皮をむくのも文旦は外側の皮がとても分厚くて白い筋も筋と言えないほどに分厚くくっついています。
ポンカンはみかんと同じような感じですが、ちょっと皮が剥きにくくてちぎれやすいです。
さらに内側の皮も向いてみると、文旦は黄色く透き通った実をしていますが、ポンカンはオレンジでぎゅっと詰まった感じです。
粒の大きさも全然ちがいますよね。
味は文旦は甘酸っぱいですが、ポンカンは酸味が少なくとても甘いです。
旬の時期も文旦は2月下旬から、ポンカンは1月ごろからとずれているんですが、最近はハウス栽培なども盛んで同じ時期に見かけることも増えてきました。
文旦と日向夏の違い
文旦と日向夏もよく似ていますが、大きさと味が違いますし、切ってみると実の感じが違うのも分かります。
ちょっと写真が分かりにくいのですが、文旦の方が大きく、日向夏はオレンジくらいの大きさです。
写真を見て分かるように、日向夏の方が少し黄色みが勝った色をしています。
そして文旦は白いところは苦いのでしっかりむいて食べるのがおすすめですが、日向夏は外側の白いところに甘みがあるので、白いモフモフのところは残しておいて、実と一緒に食べます。
でも私はあまり白いモフモフのところはやっぱりどうしても好きになれないので、むいて食べています。
白いところが甘くておいしいと言われるけど、やっぱり実の方が美味しいと思います。
日向夏は高級柑橘に分類されるだけあって、酸味がかなりある方なのにさっぱりとした味わいでとてもおいしいです。
文旦と日向夏は食べた味も全く違って、日向夏は果汁もあって実も柔らかくすっきりとした酸味がありますが、
文旦は粒一つ一つがしっかりしていて果汁は少なく、甘みもありながらも酸味も感じますが、果汁がないので口の中に広がる酸味の感じはあまりないように思います。
文旦は種類を変えつつも1年中出会うことができますが、日向夏は4月終わりごろから5月ごろにかけて食べることができます。
文旦と河内晩柑の違い
河内晩柑は文旦と同じ系統ではありますが、同じものではありません。
河内晩柑は熊本で見つかった自生種で、見た目がグレープフルーツに似ていることから『和製グレープフルーツ』と呼ばれています。
河内晩柑は別名が多く、
- 美生柑(みしょうかん)
- 愛南ゴールド(あいなんゴールド)
- 宇和ゴールド
- ハーブ柑
- 天草晩柑
- ジューシーフルーツ
- ジューシーオレンジ
- 灘オレンジ
- 夏文旦
これらは全部、河内晩柑のことです。
文旦は種類を変えつつも一年中食べられるフルーツですが、河内晩柑は春を過ぎた夏ごろの4月下旬から5月、6月ごろに食べることができる柑橘です。
文旦と八朔(はっさく)の違い
文旦と八朔はこれまで登場した柑橘よりも文旦との見分けがつきやすいです。
八朔の方がオレンジ色をしていて、外側の皮がボコボコしています。
文旦の方が見た目がつるんとしていて、なんとなくベトベトしている気がします。
むいてみると文旦は薄い黄色、八朔は薄いオレンジ色をしています。
見た目にかかわらず、文旦も八朔も同じくらいの甘さですが
八朔は文旦に比べて苦みがあって(特に白いところが苦い)酸っぱくて、実がかたいです。
どちらかというと私は文旦の方が好きかなぁという印象。
もちろん八朔が好きな人もいると思いますが、まあまあの苦みがあります。
寒い部屋に何日か置いておいても酸味は抜けない感じなので、八朔は酸味のある柑橘なんだと思います。
文旦とグレープフルーツの違い
文旦とグレープフルーツって見た目がよく似ていますよね。
私が最初に文旦を食べてみたいと思ったのも、大好きなグレープフルーツに似ていたからです。
似ていると思っていても、こうやって並べて写真を撮ってみると「あー、なんとなく違うものなんだねぇ」と思いますよね。
色自体もそうなんですけどこの表面の粒粒感と言いますか。
文旦の方が洗顔をおすすめしたい感じのお肌になってますよね(笑)
そしてこれをむいてみると分かったのが、グレープフルーツの方が文旦の何倍も柔らかいということなんです。
グレープフルーツって持ってみると結構ぷにぷにしていて、硬いと思っていたんですが、ムッキーちゃんでむくとするするむける。
逆に柔らかすぎて実をつぶしてしまわないか心配なくらいでした。
グレープフルーツは普段は輪切りにしてスプーンですくって食べるのであまり気にしたことなかったんですけど、こんなに柔らかい果物なんですね。
見た感じでおわかりでしょうか。
文旦の方が実がかたくてプチプチしているのに対し、グレープフルーツは口の中でほどける感じなんです。
グレープフルーツは果汁が多くみずみずしくて、内側の皮もむきやすかったです。
文旦の方がしっかりとした味をしていて、白い部分も相当分厚かったです。
苦みは多少グレープフルーツの方があるのかなぁと思いましたが、もともとグレープフルーツがすきなことと、八朔を食べた後だったので全く気になりませんでした(笑)
文旦とポンカン、日向夏、河内晩柑、八朔、グレープフルーツの違い まとめ
文旦とポンカン、日向夏、河内晩柑、八朔、グレープフルーツは、それぞれ別の果物であることが分かりました。
見た目が似ている柑橘なのに、こんなにたくさんの種類があるなんて不思議ですよね。
ネットではいろんな柑橘を食べ比べできるセットも販売されています。
どの柑橘が自分は一番好きなのかを知るいいきっかけにできますよ。
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