とちおとめが無くなるというのは実はちょっと違います。
とちおとめ自体がなくなるのではなくて、栃木県内での生産量が減ってしまうということだそう。
そしてその後継者となるのはとちあいか。
すでに店頭にはとちおとめよりもとちあいかの方が数が増えてきているようで、生産量もとちあいかの方がとちおとめを抜かしたそうです。
なぜとちおとめはとちあいかにとって代わられてしまったのか、またとちおとめととちあいかの違いについてご紹介していきます。
とちおとめはなぜなくなるの?
とちおとめは2021年に栃木県の指定農家でしか作れないいちごである品種登録から外れることとなりました。
これでとちおとめはどこの農家でも作ることができるいちごとなったわけなんですが、
それよりもなによりも、栃木県のいちご生産を伸ばすため、栃木県ではいちごの品種改良に力を注いできました。
そして完成したのがとちあいか。
とちあいかは「とちぎであいされるかじつ」になるようにとの願いを込めてつけられた名前なのだそうです。
とちおとめの後継 とちおとめに代わるいちごはとちあいか
とちおとめに代わるいちご「とちあいか」。
とちあいかはとちおとめの後継となるいちごなのでしょうか?
とちあいかはとちおとめと比べて
- 実が大きく収穫量が多い
- 甘みがあって幅広い世代に受け入れられやすい
- 病気に強くて育てやすい
- 表面がかたくて輸送に向いている
という特徴があるそうです。(引用:NHK宇都宮)
つまりは育てやすい、運びやすい、食べやすいってことなんですね。
今やいちご農家さんも減少傾向にあるため、いかにたくさんの量を数少ない農家さんで育てられるのか?ということが大事になってきているようです。
とちおとめととちあいかの違いは?
とちおとめととちあいかは比べて食べるとその違いがよく分かります。
今回、楽天で栃木県産いちご4種食べ比べセットを購入して食べ比べしてみました。
(食べ比べの記事はこちら⇒とちおとめ・とちあいか・スカイベリーの違い どっちがおいしい?)
とちおとめ | とちあいか | |
---|---|---|
味 | ほのかな甘さ 植物感を感じる | 上品な味上品な味 ほのかに甘い あっ、このイチゴおいしい!!っていう味 |
形 | 先が何股にも分かれている | 半分に切るとハートの形をしている |
香り | バラの香り | とちおとめに似た香りがするが少し弱い |
値段 | 約1,000円 (地元スーパーでは300円前後から) | 約1,000円 (地元スーパーでは300円前後から) |
葛生農場 楽天市場店 | 葛生農場 楽天市場店 |
どちらも値段は変わらないですが、どちらかというととちおとめの方がすっきりさっぱしていて、おそらく酸味が強いのかと。
またとちおとめはバラの香りがしました。
とちあいかはバラの香りはそこまでせず、すっきりとした味わいの中にも甘みがあってとてもおいしかったです。
またとちあいかは断面図がハート形になるのが大きな特徴。
かわいいですよね。
また左のとちおとめと比べるととちあいかは赤い色の部分が少し分厚くなっているのが分かると思います。
おそらく実のかたさが上がっているからではないでしょうか。
とちおとめがなくなることに悲しみの声もあるけれど
昔ながらのとちおとめがなくなることに、とちおとめファンからは悲しみの声も多く聞かれますが、後継としてのとちあいかもとちおとめより見劣りせず、むしろおいしいかもしれないいちごです。
またとちおとめは無くなるのではなく、数が少なくなるだけなので、手には入りにくくなるかもしれませんがまだまだ店頭で売られるはずなので、とちおとめファンは安心してくださいね。
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