甘平も紅まどんなも愛媛で作られた新しいみかんの種類で、もちろん味にも違いがあり、食べてみると全くの別物です。
それぞれの旬の時期はというと、紅まどんなは年末、甘平は年明け。
とはいえ紅まどんなもハウス栽培が始まって年明けにも多く並ぶようになったので食べ比べも簡単になりました。
また2025年には甘平と紅まどんなを掛け合わせた紅プリンセスが販売される予定なのだそう。
名前がプリンセスだけあって味にはとっても期待できそうなので、販売が楽しみです。
この記事では甘平と紅まどんなの違いと、新種の紅プリンセスについてご紹介していきます。
甘平と紅まどんなの違い
甘平と紅まどんなは全く違う別物のみかんです。
甘平 | 紅まどんな | |
甘さ | 甘くて一口目が砂糖のよう | 甘酸っぱい |
皮 | 手でむけるが皮が薄くちぎれやすい | 手でむかない方がいい |
果汁 | 温州みかんより少ない | とても多い |
旬の時期 | 1月~3月 | 12月中旬~1月上旬 |
甘平と紅まどんなを食べ比べると
- 甘平・・・ポンカンに近い食感でサクサクした感じ
- 紅まどんな・・・プルプルで口に入れるととろける
果汁の量が全く違うので、全く違った食感です。
甘平は果汁が少なく、紅まどんなは果汁たっぷり。
食感だけで比べると、食べてみて「う~ん!!おいしい!」となるのは紅まどんなの方だと私は思います。
香り
- 甘平・・・ポンカンに近い香り
- 紅まどんな・・・オレンジに近い甘い香り
紅まどんなの方がイマドキな香りがします。(イマドキが死語だったらすみません許してほしい)
皮
- 甘平・・・薄くてかたいのでぶちぶちちぎれる。皮と実の隙間があまりなく、結構しっかりくっついている。
- 紅まどんな・・・薄くてとてもやわらかく、ぷにぷにしている。甘平よりも色が薄い。
味
- 甘平・・・味が濃く、一口目は砂糖をなめたかと思うような感覚に。あとから酸味がきゅーっと来て酸っぱい~と思う。白い筋が取れにくいが、あまりにもたくさんついていると青臭さを感じる。
- 紅まどんな・・・甘みもあるが酸味もあって、その果汁と溶け込むような実が非常においしい。甘みとしては甘平が甘い。
私も初めて食べた時『甘平』という名前を聞いて、「そんな間寛平みたいな・・・」と思って、軽い気持ちで食べたんですけど、
その名に似合わないくらいおいしかったのを覚えています。
なんで名前に「平」とかつけたんだろう(笑)
ちょっと和風で昔っぽいから田舎くさい印象を受けちゃいますよね(←言いたい放題)
でも、紅まどんなも知っていて甘平も知っていると、紅まどんなも美味しいから食べるけど甘平の方が実はおいしい・・・と思う人が多いはず。
まどんなと甘平は時期が違うから両方食べたらいいですよね(笑)
甘平とせとかならどっちを買う?
甘平と紅まどんなは時期が違うというお話をしたんですが、実は甘平と同じ時期に出荷させる『せとか』という品種があります。
このせとかもとっても甘くて実がとろけるので『柑橘の大トロ』と言われているんです。
実は(実はが多いですが)、紅まどんなと同じくらい実がトロトロで紅まどんなより甘いせとかは、紅まどんなを食べ終わった民にとって、
「あら!じつは紅まどんなよりせとかの方がおいしい・・・?」
と思わせてしまうくらいの美味しさがあるんです。
ただ、せとかは独特の香りがあってこの香りが苦手な人は「まずっっ」とびっくりするかもしれません。
『柑橘の大トロ せとか』と『驚異的な甘さの甘平』、どちらかを買うとしたらどちらを買えばいいのでしょうか。
これは究極の選択です。
この2つから選ぶのなら
- せとか・・・包丁でカットして食べる。実がとても柔らかくて甘い。香りがある。
- 甘平・・・手でむいて食べる。実が粒粒で甘い。酸味好きな人には物足りない。
という特徴から、どちらが好みか?で決めてみると良いと思います。
私は甘平派ですが。
甘平もせとかも同じ時期の柑橘ということで、『甘平&せとかの詰め合わせ』もあるので食べ比べてみてはいかがでしょうか?
甘平と紅まどんなの掛け合わせでできたみかん『紅プリンセス』
甘平と紅まどんなを掛け合わせてできた『紅プリンセス』は、現在、大量生産に向けて多くの農家で育てられています。
販売時期は2025年ということですが、いったいどんなみかんなのでしょうか?
紅プリセスの特徴
紅プリンセスは
- 手で皮がむける
- まどんなゆずりのゼリーのような触感
- 甘平ゆずりの濃厚な甘さ
という特徴があるそうです。
人気の高級みかんである紅まどんなと甘平のいいとこどりができた完璧なみかんなんですね。
早く試験販売が始まらないかな、食べてみたいです。
紅プリンセスの旬の時期
紅プリンセスは、3月~4月に食べられるみかんだそうです。
12月~1月の紅まどんな、2月~3月の甘平ときて、3月~4月の紅プリンセス という流れを作りたいようです。
紅プリンセスの値段
紅プリンセスは紅まどんなや甘平よりも高いお値段をめざしているそうで、1㎏1,000円が目標なのだそう。
これは4個で1,000円ということを表していて、紅まどんなが3個で500~600円なことを考えても紅プリンセスはとっても高価な果物になりそうです。
春に食べられる高級みかんという位置づけになると、卒業&入学祝いとして用いられることが増えるのでしょうか。
たしかに春ってこれといった贈答用の果物がありませんよね。
そうなると紅プリンセスは卒業・入学祝の王道となる日が来るのかもしれません。
甘平と紅まどんなはどちらもおいしく果物の最高峰
甘平も紅まどんなもどちらもとっても美味しいみかんです。
旬の時期が違うので、12月に紅まどんなを、2月になったら甘平を買って食べてみてくださいね。
甘平も紅まどんなも絶対に食べたい!という人はショップで予約しておくといいですよ。
忘れたころにやってくる高級みかんは、誰かからのプレゼントのようにうれしい気持ちになるものです。
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